バッスルスタイル
バッスルスタイルとは、スカートの後ろを膨らませてヒップラインを誇張したデザインのことです。
バッスルは、19世紀後半に流行したヒップラインを誇張する為に使われた腰当てで、鯨の髭や籐、ワイヤーなどの芯に布を張り、ウェストに紐やベルトで固定したものです。バッスルスタイルは、ヒップや腰上部にバッスルを入れて膨らませたドレススタイルのことになります。17世紀から19世紀末に、かけて流行しました。日本でも「鹿鳴館(ろくめいかん)スタイル」として知られています。
現在では、スカートを束ねて膨らませたり、布地を背中でギャザーにしてリボンなどの形にまとめウェストに付けるスタイルもバッスルスタイルに含まれます。
ヒップを大きく膨らませることでウエストを細く見せる効果があり、腰の丸みを誇張しながら裾へ曲線美を描くシルエットは女性らしさを強調するシルエットといえます。また、長いトレーンをたくしあげて、動きやすさを出すのにも使われます。