ウエディングのお仕事

国際資格とは? 海外でほんとうに通用する?

DATE:2017年4月1日

資格で目にする「国際資格」とはいったいどんな資格でしょう。「国際」と言うのだから海外でも通用する資格なのでしょうか?

国際資格とは?

日本の国や団体が実施している資格試験は、日本国内での業務や規定に合わせています。そのため、日本の資格のほとんどが海外では認められません。

海外でも通用するように、海外の業務や規定に合わせた資格試験が「国際資格」です。国際資格は主に海外の団体・協会が実施しており、筆記試験や技能試験に合格することで取得することができます。

国際資格とは貿易などの国際業務をおこなうための資格ではありませんので、誤解しないようにしましょう。例えば「通関士」は国際業務で通用する資格ですが、一般的には国家資格として認知されています。

世界で通用する資格ではない

国際資格と言っても、全世界で通用するわけではありません。国や地域によって通用する資格・通用しない資格があります。

ブライダル業務に関する国際資格ついて説明すると、ウエディングプランナーやエステ、ヘアメイクなどの知識や技術について、全世界で共通する基準を設けるのは不可能です。

また、ブライダル業務に関する国際資格は、団体や協会が実施している民間資格であって、どうしても団体・協会の本部がある国や地域の適合された資格になります。
その為、国や地域によって通用する資格・通用しない資格があるのです。

国際資格は主に、アメリカを中心として通用する国際資格と、ヨーロッパを中心として通用する国際資格に分かれています。

さらにヨーロッパの場合はイギリスとフランスで通用する資格・通用しない資格に分かれていることもあります。

国際資格を選ぶ5つのポイント

国際資格を選ぶポイントは5つあります。

  1. 資格の団体・協会の本部は、アメリカにあるのか? それともヨーロッパにあるのか?
  2. 資格は、アメリカで認知されているのか? それともヨーロッパで認知されているのか?
  3. 日本支部がある場合、日本で取得した資格は海外でも通用するのか?
  4. 資格を取得することでのメリットは何か?
  5. 資格取得後の年間認定料はいくらか?

1・2 団体・協会の所在国や、資格はどの国で認知されているのか?

団体・協会のホームページを調べることで、本部が所在する国や、どの国で認知されているのかを知ることができます。

将来、アメリカで働きたい場合は、アメリカで認知されている資格を取得してください。
アメリカとヨーロッパでは、長さ・重さの単位なども異なるので勉強する内容も違ってきます。(ヨーロッパはセンチ・メートル、アメリカはインチ・フィートなど)

大きな団体・協会が実施している資格によっては日本国内でも認知されている資格もあります。

例えば「CIDESCOディプロマ」などは、ヨーロッパで知られるエステティックの資格ですが、日本でも認知度が高く評価されている資格です。ただしアメリカでの認知度はそれほど高くありません。

3 日本支部で取得した国際資格は、海外でも通用する?

資格の団体・協会の支部が日本にも所在する場合は、日本でも資格受験を実施しており資格も取得できます。

ただし、初級レベルの資格では国際資格と認められない場合もあります

国際資格として認められるには、どのレベルの資格に合格する必要があるのか、資格を取得した後の手続き方法なども確認しておきましょう。

業務によっては、海外で働くためには別の資格取得が必要となる場合もあります。
例えば、フランスではエステをおこなうには国家資格が必要となります。

4 国際資格を取得することでのメリット

資格を取得することで、海外での活動をサポートしてくれたり、海外商品の取り扱いができるなどのメリットがあります。
資格を取得した後で得られるメリットは必ず確認しておきましょう。

5 資格取得後の年間認定料は?

資格を取得後に、認定料金を支払い続ける資格もあります
認定料は1年に2万円や、10年ごとに5万円の認定料がかかるなど、資格によってさまざまです。

認定料を支払わない場合は資格が失効されてしまうのか、10年内であれば再び認定会員として登録できるのかなども確認しておきましょう。

国際資格を活用するには?

ウエディングプランナーやエステ、ヘアメイクなどの国際資格を取得して海外で働くためには、就労ビザの取得が必要となり、簡単に海外で働けるわけではありません。

まずは日本でも認知されていて、日本と海外の両方で通用する国際資格を取得するのがオススメです。

大きな団体・協会の資格であれば日本・海外でも認知されており、業界にも影響力があります。
就職・転職にも有利になりますし、海外で活躍する時にも役立ちます。

また、独立・フリーとして活動する時の肩書となり、活動をサポートしてくれる団体・協会もあります。