大正ロマン
大正ロマンとは、19世紀を中心にヨーロッパで展開した「ロマン主義」の影響を受け、大正時代の個人の解放や新しい時代への理想に満ちた風潮のことを呼んでいます。「大正浪漫」と表すこともあります。「浪漫」は、夏目漱石により付けられたとされています。
例えばアールヌーボーの影響を受けた大胆な構図やエキゾチックな図柄、モダンな格子や飛び柄、和洋折衷のコーディネートに「渋派手」の色使いや、刺しゅうや絞りを使った柄物の半襟など、伝統的なきものとはテイストが異なる現代風のきものが当時は流行しました。