なめし
なめしとは、皮が腐らないように加工すことをいいます。漢字で書くと、「鞣す」となります。なめし加工を施すことにより、動物の皮膚だった「皮」から、製品に使われる「革」となります。
なめすことで、皮は柔らかくなり、腐ることなくもなく、優れた性質を保つことができるようになります。
なめしには、タンニンでなめす場合や、クロムによりなめす場合、タンニンなめしとクロムなめしを組み合わせたコンビネーションなめしなどがあります。
タンニンなめし
皮の中にあるアミノ基と植物に含まれている渋(タンニン)とが結合されてなめされるものです。植物タンニンでなめされた革を「ヌメ革」や「渋革」と呼んでいます。
クロムなめし
現在最も多いなめしの方法です。塩基性硫酸クロム塩と皮を科学的に結合させることでなめします。コストや時間がからないため、量産性があります。
コンビネーションなめし
タンニンなめしと、クロムなめしを組み合わせたもの(混合なめし)です。
その他、ジルコニウムなめし、アルミニウムなめし、ホルマリンなめし、ミョウバンなめし、油なめしなどがあります。